神戸という街が、わたしはたぶんきらいだ。
そこらじゅうに、あなたの影が見えるから。
あなたと歩いた道、あなたと別れた駅、
あなたと入った店、触れた手のひらを思い出すから。
そしてあなたとはきっと、もう二度と逢わないということを、
これ以上ないくらい、じぶんのからだに刻み込む。
いつのまにか新しい年を迎えています。
皆様、如何お過ごしでしょうか?
きょうは左目が腫れているにもかかわらず、神戸へ出掛けました。
長い時間電車に揺られる機会があまりないので、
何をしていいかわからず、考え事をしてしまった。
そのおかげですこし気分は虚ろ。
ブログを書かないからといって、アウトプットしていない訳ではなく、
『じぶんのための、じぶんのことば』は、至極大切にできているとは思うのだけれど、
それでは幾分か、籠りがちに、なってしまっているようです。
風穴を開けなくては、と思い立った次第でございます。
他人様にお見せするような立派なじぶんなど、欠片も見つからないのに。
それも表現に対する怠慢かと思い立ち、
また頭でっかちになっているようだと自嘲して。
人に会うのがおそろしい。
そうか、おそろしいんだ。
けれど、そんなこと、言えやしない。
どうして言えないんだろう。
わたしは、ひとりぼっちだ、
それも、じぶんから、他人を拒んでいるのだ。
いまはちょっと、そんな気分。
きっと大切な人を失ったからでしょう。
平気だなんて思わないほうが賢明だ。
神戸のあの人は、精神的に長いこと、
いつもわたしのそばにいて、
ある日突然去って行ってしまった。
恋人同士ではなかったけれど、
とても仲睦まじくしていたから、おおきな衝撃を受けて、
わたしは二度と逢わないことを誓った。
でもその理由が、じぶんでもわからなかった。
そうしてずいぶんと後になってから、
ある日ふと、わたしはきっと、あの人のことが好きだったのだと、知った。
涙は出なかった。
悲しみが溢れて止まらなかった。
今でもあの人に似た別の人を見かけると、
胸が苦しくなります。
先日、瓜二つの男性が、
店に来たからすこし吃驚して。
そんなこともきっと、過去のことになっていくのかしら。
大切なあなたもいつか、過去のひとになっていくのかしら。
きょうはすこし疲れてしまったな。
また気が向いて時間があればお会いしましょう。
左様なら。
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