2013/02/07

喪失





わたしの全部を葬送しようと決めたので

ことし一年をつかって葬儀をします


どうぞあざやかに遺却して

きれいさっぱり忘れてやってね



「殺す」のではなく


「死んだ」ものとして処理する行為が必要




そこに

いのちなんてものはなく


うまれたときから死んでいる




そう

この日々は

そのための準備期間



大袈裟に感じることもなく


ただ そのまま

受け止めれば良い




いまから

四月と六月が来れば

すこしは先が見えているかもしれない

(なにかが変わるかもしれない)


あのひとのなまえを呼ぶことも

すこしは考えてはいるけれど



きっと

現実にはならないだろう





死ぬために生まれてきた子どもたち



たとい忘失したとて


亡失はせぬ






約束さ







このいのち、果てる前に



すべてきちんと供養してやる