2013/01/11

自戒


去ったり去られたりが彼のまわりにもきっとあるのだろう。
わたしの棘はわたしの一部分になった。
借りていた本を読み終えた。

幼いころの想い出と一日の大半を過ごす。
いつも情けなくてなみだがでそうになるのだけれど、
もう、これからは泣いてはいけないような気がした。
記憶をたどって、ここはどこ、だれとなにをした、なんて思い出す。
それでもついていけないほど、景色はおぞましいはやさで変わっていく。
良くも、悪くも、変わっていく。
わたしも気がつかないうちに変わっていく。

嫌いにもなれないし、憎みきれないし、
必要以上に愛せないし、それが血なのだろうと思う。

見てみないふり、いつだって。
おせっかい、親切、
ふと我に返ると、鬼のようだ。
自分のことにしか生きていない、畜生だ。

生温いお湯からはもう脱出しなくては。

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