2012/02/19

おうち


やわらかなおうち。
居心地がよくて、あたたかい。
黒い部屋で、かなしくて青い折り鶴をひたすら折った。
友達は行ってしまった。
わたしはただただ、鶴を折る。
目のおく。
口元がすこし笑っている。
こころの底で、つながっていることを期待しながら。

想いを込めて、見つめていました。
あのひと。
もっともっと、深いところで、つながりたい。

借りてきた本をもう二冊も読んでしまった。
お気に入りのハンドクリームが売っていなかった。
行きたい所に行けなかった。
会いたい人に、会えなかった。
次はね、かならず観に行く。血を吐いてでも。
明日も苦痛だ。

金曜日に借りた本は、
西加奈子『こうふく あかの』、町田康『人間小唄』、
いしいしんじ『雪屋のロッスさん』です。
上の二冊を一気に読んでしまった。おもしろかった。
だいたいお風呂に浸かりながら読書をするのですが、
気付いたら40分くらい経ってるときがあって焦る。
気持ちのなかでは15分くらいなのに。
町田康を読んだらちょっとだけ昔のことを思い出してしまった。
ひさしぶりに夢に出てきそうで嫌だ。

だからあのひとのことを思い浮かべます。
もっと、からだじゅうから奏でることができたなら。

まだまだ力不足です。
十分理解せよ。天狗になるな。
ずっと音楽していたい。
あのひとに会いたい。
いますぐ。何度でも。

わかっているのでしょう。
それでいて、気付かないふりをしてくれているのでしょう。
罪なひと。
それすら愛しい。
そしてわたしも、全力でその期待に応えなければならない。
ひとりの女ではなく。
ただの、そこに生きている、人間として。
人格や性別は無関係。
きみがそう言えば、わたしははいと言います。
シタールの音が鳴りやまないでいる。
皆はもう、眠ったのかしら。

凍えるような気温です。
あしたも生きられますように。

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