2012/01/17

まばたき

きみの傍らにいて、ずっとほほえんでいたいよ。
きみは何を思ってこの世を去ったんだろう。
もう識ることは出来ない。
きみの遺した作品に触れることしか出来ない。
ここにあるのに、もういない。
どういうことだろう。
おかしな話しだね。
わたしは生きている。

みんながあなたを観ていた。
あんなにたくさんの人たちが、
あなただけを観ていたのにね。
どうぞ時計を止めて。
真っ赤に鳴る街から逃げよう。

鼻水が止まらないです。
はやく病院に行きたい。
ひとのこころはどうして変わっていってしまうんだろう。
そんな簡単な関係だったのかしら。
たくさんの時間を一緒に過ごしたって、
あなたのなかにわたしはいないのかしら。
腹なんて立たない、ただすこし、かなしいのと、さみしいの。
ふたつ、まぜっこです。

それに立ち止まらないわたしは冷たいのかしら。
誰かをわすれてしまったわたしは冷たいのかしら。
そんなことを昔、言われたな、なんて思い出した。
言ったひとのことももうわすれかけている。
まばたきを三回するあいだに。

それはよくないことなのかしら。
わすれたぶん、またあたらしいあなたに会えるのに。
あたらしい今日、あたらしいわたし、あたらしい発見。
まっさらの、あたらしいものって、わくわくするから、だいすきです。
たまに、こわくはなるけれど。

どうってことない。
もっと内側をみなくちゃ。
中に中に、入っていかなくちゃ。

0 件のコメント:

コメントを投稿