人もよう

ひとがたくさん来て、帰っていったあとは、一日置いてから片付けをします。
だって、その日のうちに片付けてしまうと、さみしいもの。
普段使わないグラス、タバコの吸殻、空き缶、ゴミ箱。
誰かに会うと、さみし虫がむずむず、動きだします。
そっとしておいてほしいんだけれどね。
でもそれだってひとのこころです。
きょうは年賀状を書いて、梅田で友人とお食事。
遠い遠い国へ行ってしまうかもしれないんだって。
さみしいね。

明日からお仕事です。
こんなに純情だったっけか、とか何とか。
誰かと一緒に歩む人生はとても困難。
だからこそ、一歩ずつ、大切に、歩んでいくことが、
本当にいとおしくて、たまらなく苦しくて、せつなくて、意味がある。
髪を結って、出来たら着物も、と思ったお正月でしたが、
それよりもたのしみなことが、あったからね。
年賀状はまだまだ届かないかも知れない。ごめんなさい。

未来なんて誓わなくてもいいし、妥協なんて一生しなくていい。
ただ末永く、いつものとおり、全力で向かってきてくれたら、幸せです。
わたしも応えられるだけの強さを、身につけていくから。
だから、そのために、ずっと一緒にいられたらいいですね。
なんてね。
純情なんて、なんとなくだ。

すれ違う人の群れがなんだかしあわせそうで。
それをぼんやり眺めているだけでしあわせな気持ち。